早起きと早朝覚醒の違いは何か? 「短時間の睡眠でもスッキリ」のカラクリ
2017/08/02

早起きと早朝覚醒の違いについて、わからないと感じているかもしれません。
この記事ではそんな方に向けて、早起きと早朝覚醒の違いについて解説します。
早起きについては時々「早起きは悪い」的なことが書かれますが、よくよく調べてみると睡眠時間のデータがないなど、根拠に欠ける批判が少なくありません。
早朝覚醒も早起きと混同されやすく、早起きそのものが健康に悪いかのように思ってしまうかもしれませんが、実際には健康に大いに役立ちます。
Contents
早起きと早朝覚醒はどう違うのか?
まず結論からいうと、
自発的かつスッキリ起きることができ、二度寝もできるのが早起き。
意図しないにもかかわらず目が覚めて、二度寝できないのが早朝覚醒。
加齢とともに必要な睡眠量は減少していきます。それが早朝覚醒の原因になることもあります。
しかし若い人に限って言えば、早朝覚醒の主な原因はうつ病や睡眠障害です。
早起きの場合には目が覚めたときに疲れていませんが、早朝覚醒の場合には十分な睡眠時間ではなく、疲れていることも多いです。
また早起きは二度寝することもできますが、早朝覚醒だと脳が覚醒していて二度寝することが難しいです。
さらに、早起きは6時間,7時間といった十分な睡眠時間のもとになされますが、早朝覚醒は十分な睡眠時間でないにもかかわらず勝手に目が覚めてしまいます。
一見すると混同してしまいそうな両者ですが、ここに挙げたように違いがちゃんと存在するのです。
自発的に出来るのが早起き
早起きは十分な睡眠時間のもとになされ、睡眠時間が足りないと早起きすることもできません。
6時間以上の十分な睡眠のもとに早起きはなされ、そのためには早く寝る必要があります。朝5時に起きるためには、遅くとも夜11時までには寝なければなりません。
早い時間に起きるという点では早朝覚醒も同じですが、早朝覚醒は短い睡眠時間でも勝手に起きてしまうというのが特徴です。
うつ状態、睡眠障害といった睡眠を邪魔する要素があると、ぐっすり眠ることができません。
それによってぐっすり眠るつもりでも眠ることができず、疲れたまま起きてしまうのです。
早起きは二度寝も出来る
早起きは二度寝も自由ですし、休日なんかは「早起きして勉強する→メニューを終えたらゆっくり寝る」といったことも可能です。
それに対して早朝覚醒は二度寝ができず、一度目を覚ましてしまうと再び夜になるまで眠ることが困難です。
疲れているときは多めに睡眠を取ることが有効ですし、不足している分の睡眠については解消しようと体が働きます。不足している睡眠時間を取り戻すということです。
しかし早朝覚醒だと睡眠時間を取り戻すこともできません。早朝覚醒に陥る時というのは疲れている場合が多く、「寝ようとしても寝られない」といった状態に陥ってます。
また、朝活として本を読む、勉強する、運動するなどした後にはリラックスしたくなるものですが、早朝覚醒で起きてしまうと眠ることができません。
脳が覚醒してしまっているので、眠ることそのものが難しいのです。
早起きは睡眠時間を十分に取らないとできない
十分な睡眠時間がないと、早起きすることはできません。
睡眠時間がないと体が休まりませんし、体が休まらないとスッキリ起きることもできません。体が休まらないなかでの労働は大変であり、「睡眠時間を削って早起き」という状況は悩みのタネになります。
早起きしようというのであれば早寝する必要がありますし、早寝と早起きはセットです。
そのため早起きするためには生活リズムから直していく必要がありますし、早寝するためには定時で退社、すなわち集中して仕事を片付けられるようになる必要もあります。
口コミでたまに見る「短い睡眠時間でも起きられるようになった」のカラクリ
休息サプリのページを見ていると、たまに「短い睡眠時間でも起きられるようになった」というのを見かけますが、これはぐっすり感や相対的な睡眠時間といえるでしょう。
そのような場合には明確な睡眠時間が書かれていない場合が少なくなく、数字で考えた場合、6時間睡眠は8時間睡眠と比べると事実として少ないです。
またぐっすり感についても「これだけしか寝ていないのにぐっすり寝た感じがある」という感じがあり、「6時間しか寝ていないのに、それより多く寝た感じがある」といったことを現しているということもできます。
一見すると早朝覚醒というキーワードが浮かんできてしまいそうなこの表現、実は睡眠時間の延長「感」だったりすることもあり、主観を多分に含んでいるものです。
そのため、短時間の睡眠でも起きられるようになったという表現がある場合でも、インチキと断定することはできません。
むしろ休息の質を上げてくれるという点で、頼れるサプリメントといえます。
まとめ:早起きは病気じゃない。むしろ良い習慣だ。
早朝覚醒というものを考えた場合、早起きは病気に見えるかもしれません。
しかしこの記事に書いたように、早起きと早朝覚醒との間にはいくつかの違いが存在するのです。
早起きは早寝とセットであり、十分な睡眠時間が必要です。
それに対し、早朝覚醒は十分な睡眠時間にもかかわらず目覚めてしまうのです。
これらの違いを理解すれば、早起きする習慣も安心して身につけることができます。